センターについて
Information-
繁殖ケージケージの広さは幅4.78m×奥行9.175mで約43㎡。
高さは手前が4.7m、奥が3.5mの緩やかに斜めの天井です。
蚊帳のようにネットの四隅を釣り上げてある構造で、捕まえる必要があるときには、手動巻き上げ機を緩めることで天井を低くすることができます。
奥には2本の止まり木があり、巣台を設置できるようになっています。
手前には止まり木、池、エサ台があります。緩衝帯AFペア多目的ケージ幅16.965m、奥行き9.065m、高さ手前が4.7m、奥が3.5mの大きな蚊帳状のネットケージです。
繁殖ケージと同じくネットが吊ってあるので天井を低くすることが可能です。
繁殖1、2、3ケージが北側に壁があり南側を向いているのに対し、多目的ケージと繁殖第4ケージは周囲に壁がなく、出入り口は北側にあるケージです。
そのため、トキが落ち着いて過ごせるように南側、西側によしずを張っています。
また、南側約半分は屋根がかかっていて、雨を避けることも、雨にぬれることもトキの思うままに過ごせます。
3つに仕切って真ん中を緩衝帯とし、第5、第6ケージとしても使用可能です。公開施設から多目的ケージを見たところ。多目的ケージにいたころの平成23年生まれ若鳥予備ケージ予備ケージは5m×8mの少し小さめのケージです。今は空室です。特徴はすべて屋根があり、中は暗いということです。リハビリケージ4m×3mの小さなケージです。池や止まり木もあります。ふ卵室採卵した卵をふ化させるための部屋です。
ふ卵器の中に入れた卵は卵重をチェックしながら適正な温度と湿度に保たれ、透明な扉がついているハッチャーでふ化を迎えます。
ふ化にかかる日数は28日前後で、ハシウチが始まってから34~36時間でふ化に至ります。飼育員はハッチャーに入れた卵の様子を見ながら、必要があればふ化の介助をします。ふ卵室育雛室(いくすうしつ)ヒナのために適正な温度と湿度を保つことのできる育雛機(いくすうき)をがあり、日齢に応じた給餌を行います。育雛室(いくすうき)保温室・育雛(いくすう)ケージある程度体温を維持できるように成長したヒナは育雛室から保温室に移します。
保温室で、ヒナは立ち上がれるようになり、歩行し始めるまでを過ごします。
ヒーターで室温を調整することが出来ます。
育雛ケージは保温室とつながっており、歩行可能になったヒナは育雛ケージと保温室を行き来できます。巣立ちを迎えるまでを過ごします。ドジョウを放すための池もあり、自力で採餌できるように練習が出来ます。保温室育雛ケージ治療室・隔離室治療室では薬品や、標本を保管しています。
隔離室は隔離する必要がある個体が出たときに収容するための部屋です。治療室隔離室作業室馬肉飼料づくり、保管、ドジョウの管理、記録、洗い物などを行う部屋です。
ドジョウは生きたまま仕入れ、作業室の水槽で生かしておきます。
馬肉飼料は、冷凍馬肉ミンチ、ニンジン、卵等を混ぜて冷凍保存し、必要な分だけ解凍して与えます。
馬肉飼料、ドジョウ、ペレットの採餌量のほか、気温、水温も記録します。
給餌に使うバットのほか、エサづくりに使うたらいや、ドジョウを入れる洗面器など、すべて洗剤は使わずお湯で洗います。作業室事務室事務室には、ケージ内をモニタリングするためのカメラを操作する機械や映像を録画する機械があります。
カメラを使ったモニタリングはトキを驚かせずに様子を観察できるほか、ビデオでトキの行動を後で見返すことが出来ます。
特に巣の真上からの映像は、自然育雛のモニタリングには欠かせないものです。
ただ、トキの安全を第一にしているため、トキが衝突しないようにカメラをネットの外に設置しているので、ネット越しの映像となり、たびたびネットにピントが合うなど困難な面もあります。
また、ハイビジョンカメラも設置しており、肉眼や普通のカメラではわからない出血を確認することが出来るなど飼育に役立っています。事務室