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  • 2025/05/15 ミコトッキーブログ

    待望の今年初ふ化!

    令和7年5月13日、今年初となるヒナが生まれました!

    例年4月下旬までには1羽目がふ化しているので、今年は遅いな~大丈夫かな~と心配していましたが、無事にヒナの姿を見ることができてほっとしています。

    ちなみに、ふ化する可能性がある有精卵を複数確認しているので、今後どんどんヒナが増えていくかもしれません!

     

    ところで、生まれた後のヒナってどうやって生活していると思いますか?

    「そんなの、親と一緒に巣の中で暮らしているに決まってるじゃん」って思いますよね?

    もちろん、巣の中で親に育てられるヒナもいます。(これを「自然育すう」といいます。)

    が!親がヒナにエサをあげなかったり、ヒナを抱いて温めてあげなかったりすると、生命の危険があると判断し、飼育員がヒナを保護して「育すう器」という機械に入れて育てることになります。(これを「人工育すう」といいます。)

    生まれたヒナは早ければ翌年には放鳥され、将来的には野生下で繁殖行動を取ることになりますが、親に育ててもらった経験がないと自分の子どもを育てることはなかなか難しいです。

    そのため、巣の中でふ化し、巣の中で育つ「自然ふ化・自然育すう」が望ましいとされています。

     

    では、今回生まれたヒナは今どうしているかというと・・・

    ご覧のとおり、巣ではなく育すう器の中にいます。

    ふ化しそうなタイミングで、親がけんかをし始めて巣からいなくなってしまい、卵を温めてくれなくなったので、自然ふ化をあきらめることにしました。

    今は生まればかりなので育すう器に入れていますが、今後タイミングを見て巣の中に戻して親に育ててもらう予定です。

     

    最後に、飼育員がヒナにエサを与えている様子を特別にお見せしちゃいます!

     

    ヒナに与えているエサは、飼育員が作った「液状飼料」と呼ばれるものです。

    材料は小松菜やドッグミルク等で、日齢によって各材料の割合や与える量を調整しています。

     

    このまま順調に育ち、巣の中で親と一緒に生活できる日が来ることを願っています!